(1)フィルムの現像

1.現像タンク

 金属製と、プラスチック製があります。金属製は小型で薬品の温度管理を外部から行うことができます。リールへのフィルムの巻き付けは多少手慣れないと難しいかもしれません。LPL製が有名です。プラスチック製は温度管理を最初に容器に入れた際の変化も予想しながらしっかり合わせておかなければなりませんが、その分液温が保ちやすいです。フィルムの巻き取りの簡単なものが多いです。イージーローディング方式のパターソンが有名です。これはリールのフィルムの入り口にフィルムを差し込みリールを回転させるとフィルムがどんどん巻き込まれていきますので、巻き付けが楽です。またキング製のベルト式というものもあります。フィルムと同じ幅のベルトに重ね合わせて巻き込むのですが、現像むらができそうなのと、ベルトの乾燥が面倒なのでどうかなと思います。お手軽なことは一番です。

 自分は、パターソンのタンクを4個用意してそれぞれにフィルムを巻き取り、連続して現像作業してます。1個終わったら次のタンクに現像液を入れて使うという具合です。一度に4本も現像すると疲れるので、4本終わったら少し休憩というわけです。1、2本の場合は金属製を使います。場所をとらないからです。

2.ダークバッグ

 黒いTシャツのような形をして、袖の部分にゴムが入っていて裾の部分がファスナーになっている簡易暗室です。現像タンクにフィルムを装填する際、真っ暗な部屋、いわゆる暗室が必要ですがこれがない場合、このダークバックの中に上記のタンクとフィルムを入れて作業します。

3.フィルムピッカー、パトローネオープナー

 撮影し終わったフィルムをパトローネから出すには、パトローネを開けてしまえばいいわけですが、これには普通の栓抜きを使うこともできますが、やはり専用のパトローネオープナーが便利でしょう。と、いってもほんとに栓抜きみたいなもんですが。自分は、開栓せずにフィルムピッカーというものを使います。これはパトローネのフィルムが出ていた隙間に薄いプラスティックの板を差し込んで、フィルムを挟み出すものです。タンクのリールに巻き付ける部分が垂直になっていないと巻き付けできないので、これで挟み出し、ハサミで切った後ダークバックの中で巻き付け作業をします。栓抜きの場合、ダークバッグの中手探りで垂直に切るのがなかなか大変です。

(2)印画紙への引き伸ばし

1.引き伸ばし機

 数万円から数十万円のものまで様々です。自分の使っているものは、入門用の六ツ切まで使える小型のものです。中型以上のものは35mmフィルム以外にブローニー判のフィルムに対応していたり、もっと大きなサイズの印画紙に対応していたり、マルチグレードの印画紙に対応したフィルタを組み込んでいたりと、それぞれ特徴は様々です。結構場所をとりますので、検討の際には設置場所との兼ね合いを考えた方がいいでしょう。寝室兼用の我が家では小型のLPL製3301Dを使っていましたが現在は富士フイルムのF670MFに変えました。

 取りあえず写真を見てみたいだけなら入門用の六ツ切用で結構ですが、四ツ切以上の印画紙で、焼き込み作業等をして創作意欲を高めるときは、支柱のぶれの少ないしっかりした大型の物を選びましょう。

 入門用ならLPL製3301D、藤本写真工業取り扱いのメオプタ・スチューデントあたり。中級機ならLPL製66-SU、6600、藤本写真工業製90M-S、富士フイルムのF670MFあたり。上級機はそれなりに、目的別に。ライカのフォコマートもあることですし。

2.引き伸ばしレンズ

 入門機にはセットになった物が多いですが、中級機は別売の場合が多いようです。国産ではニコンのエル・ニッコールと富士フィルムEBCフジノンが出ています。フィルムサイズに合わせ焦点距離を選びます。35mmフィルムなら50mm6×6なら90mmという具合。

3.バット

 焼き付けた印画紙を現像液や、定着液を入れたバットに入れ、現像を行います。100円ショップの物でも構わないのですが、大抵底が平らなので印画紙が張り付いて、作業がしにくくなります。専用の物を使った方が便利でしょう。どれに現像液を入れたかわから無くなるといけないので現像用と定着用は色の違う物を使って専用に使うようにしましょう。

4.印画紙用ピンセット

 ピンセットといっても長さ30cmはあります。現像パッドの中で印画紙をつまんで揺らしたり、次のバットに移したりします。竹製の物とプラスティック製の物があります。割り箸でも構わないのですが、そこはやはり専用の物が使いやすいです。

5.引き伸ばしタイマー

 電子式のタイマーで引き伸ばし機の露光時間をセットし0.1〜0.2秒単位の指定時間でOFFにする物です。正確な露光調整には必要でしょう。LPLや藤本写真工業から出ています。

6.マルチグレードフィルター

 これはマルチグレード印画紙を使用する際必要になります。なければマルチグレード印画紙は2号相当の印画紙になります。印画紙メーカーの物と同じメーカーの物を使用するのが原則ですが、イルフォードの物がスタンダードです。

7.イーゼルマスク

 印画紙を固定すると同時に、上下左右に白い枠を作る押さえ枠。

8.フォーカススコープ

 ピントが正確に合ってるかどうか確認する、顕微鏡のような形をしたスコープ。

(3)その他

1.温度計

 現像液や定着液の温度を測るときに使います。10℃〜50℃まで測れる物なら何でも構わないのですが、LPL製の写真用でステンレスのケースに入った物が便利です。しっかりした温度計があれば比較して精度を確認しましょう。結構いい加減な物が多いので不正確な物は交換してもらいましょう。

2.計量カップ

 100円ショップのものでも十分ですが、専用の(メスカップといいます)ものも悪くはないでしょう。現像液や、定着液を作るときに要りますがそんなに正確に計って作ったことはありません。たぶん大丈夫です。

3.バケツ

 何かと使います。現像液、定着液を作ったり、現像タンクの保温に使ったり、器具を洗ったり、水洗のため印画紙を放り込んだり。掃除をしたり。100円ショップの物でもちろん結構です。

4.保存ボトル

 現像液、定着液専用の茶色の保存ボトルがありますが、ペットボトルでも可能です。酸化しやすい現像液だけ専用ボトルを使えばよいでしょう。

5.暗室灯(セーフティーライト)

 あれば便利。なければ、手探り。あった方がいいと思う。セーフィティガラスを使う物が結構明るい。電球型の物は暗い。

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